子どもって、お絵かきが大好き。
ぐちゃぐちゃの線も、丸だけの顔も、ママにとっては宝物。
でも——とある夜。
娘が描いた1枚の絵が、私はどうしても笑えなかった。
「ママと○○ちゃんと…この人」
3歳になったばかりの娘が、珍しく静かに1人でお絵かきしていた。
「できた〜!」と見せてくれた紙には、家族らしき人の絵が3人。
私と娘、そして、もうひとり。
「これ、誰?」と聞いたら、娘はにこにこしながら答えた。
「いつも寝るときに、そばにいる人だよ」
背中が一気に冷えた
「そばにいる」って何?
寝るとき、娘の横には私しかいないはず。
「その人、どんな顔してるの?」と聞いてみた。
娘はクレヨンを持ち直して、目の部分を真っ黒に塗りつぶした。
「にこにこしてるんだよ〜」と言いながら。
心配になってスマホの写真を見返していたら…
娘が寝ているときに撮った寝顔の写真。
その中の1枚に、うっすらと…人の形のような影が写っていた。
天井付近、ぼんやりと。
それはきっと光の加減。でも、気づいてしまった私は、眠れなかった。
義母の一言が決定打になった
数日後、娘の絵を見た義母がぽつりと言った。
「あら、この人…昔、うちの仏間に飾ってた写真に似てるわねえ」
その写真、義母が幼い頃に亡くした兄のものだったという。
今はもう、どこにも飾っていないはずなのに。
ねむの解説(?)
「こどもって、“見えてるもの”をそのまま描くって言われてるよね〜。
だから大人が気づかない存在を、無意識に絵に残すこともあるかも…?
ま、ただの空想ってこともあるけど!どうかな、あやか?」
まとめ|子どもの描く“もうひとり”に、あなたは気づける?
あれ以来、私は娘の絵を見るたびに、心のどこかがそわそわするようになった。
楽しそうなお絵かきの中に、“私の知らない誰か”が混ざっていないかと。
——ねえ、今日描いたこの人って、誰?
コメント